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続VMwareのPaaS戦略

9月 8, 2010

今年(2010年)7月20日にCEOから、VMwareのPaaSに注力する旨の発言があった後を受けて、2010年8月31日にその戦略を固めるべく更なる買収の発表がありました。
(買収についての詳しい記事は、Agile_cat氏の記事をどうぞ。)
更に立て続けに発表があったVerizonとのパートナリングには、二つの側面があるでしょう。つまり、Verizonをキャリアと見るか、SIerと見るかでですが、多分両方なのだと思います。

(こちらも詳しくは、Agile_cat氏の記事をどうぞ。)

今回買収したのはSSOサービスのテクノロジーを持つTriCipherとリアルタイムモニタリングサービスのテクノロジーを持つIntegrien で、共にPaaS を活用する際に必要となる共通サービスとして重要なものです。

以前記事にしたように、VMwareはこれまでPaaS領域の分散環境を構築するためのコアテクノロジー(とSaaS領域にあたるリファレンス的なユーザーサービスを買収によって手に入れてきましたが、今回の買収ではさらに「SaaSイネーブリング」に必要な共通サービスの部分を手に入れたことになるでしょう。
また、Verizonをキャリアとみると、SaaSをイネーブリングするための通信手段を提供できますし、SIerとみれば企業向けにVMwareのPaaSプラットフォームを活用したICTサービスの構築を提供する販売チャンネルにもなりえます。

VMwareの世界でPaaS環境を固めてゆくためには、共通サービスとして取りそろえるべきテクノロジーはまだまだあります。そういったサービステクノロジーを手に入れるため今後もさらなる買収が早々に発表になるのでしょう。

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