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Salesforce.comのPaaS戦略?

12月 10, 2010

先日(2010/12/06-9)、サンフランシスコで開催されたセールスフォース社のビッグイベント「Dreamforce」でセールスフォース社のPaaS戦略に関わる発表がありました。

  • Chatter free の開始(2011年2月から)
  • database.co(データベースサービス)
  • herokuの買収(Rubyが使えるApp Engine サービス基盤)

さすがSalesforceというのが正直な感想です。

これまで同社が掲げてきたforce.comによるPaaSプロバイダーへの路線を一気に拡充するための手段だと思います。ちょうどいい機会なので、Salesforce.com社のPaaS戦略について、まとめてみたいと思います。


 

SaaSからPaaSへ

ご存知の通りSalesforce.com社は1999年の設立以来、CRM(Customer Relationship Management)システムをSaaSにて提供することを中心にして急成長してきた会社です。

そして、2007年からは、Force.comによるアプリケーション動作基盤型のPaaSを提供しています。また、このForce.comサービスは、単にカスタムのアプリケーションを動作させるだけではなく、CRMと連動して企業の外向けWebサイトを作るサービスや、Force.com上のアプリケーションサービス(SaaS)を売買するマーケットプレースを提供したりと、多角的な発展・サービス追加を実施してきています。
しかしながら、Force.comで採用している開発言語は、Javaに似ているとはいえ独自仕様の「Apex Code」という言語であり、少々敷居が高いものに感じます。また、独自仕様ということで、ユーザーの囲い込みを嫌うユーザーにはネガティブな印象を与えるかとも思います。

PaaSの拡充

今年2010年4月27日にSalesforceとVMwareが、PaaS型のJavaプラットフォームである「VMforce」の提供に向けて戦略的なアライアンスを組むという発表がありました。(こちらがVMwareのアナウンス。 こちらがsalesforceのアナウンス。)
つまり、SalesforceはこれまでのForce.comに加えて、Javaアプリ向けPaaSである、VMforceを提供することを宣言したわけです。これは、以前「VMwareのPaaS/SaaS戦略」で紹介した、VMwareの戦略とSalesforceの戦略がうまく一致した結果でしょう。また、VMwareがJavaのフレームワークであるspringを持っていたことも大きな要因であったのだろうと推察できます。但しこのVMforceはいまだに正式サービスとはなっていない模様で、dreamforceにて「プライベートベータ」の提供開始と発表されてようです。
そして、database.comによって、PaaSの要素の一つといわれているデータベースサービスを提供することで、アプリケーション開発者がDBを気にすることなく、アルゴリズムやインターフェースといったアプリケーションの中心機能に集中することができることになるでしょう。
さらに、herokuの買収は、Salesforceが近い将来、Ruby環境をPaaS提供することを意味しており、「Ruby」によってアプリケーション開発者のすそのがさらに拡大し、SalesforceのPaaSユーザー獲得に貢献できるのだと思います。
残念ながら、Salesforceは「囲い込み」の意識が強かったためか、googleとは逆の道をたどりましたが、結局のところRubyというユーザーフレンドリーな開発言語基盤の提供に至ったのだと思います。

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