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メガソーラーの使いみち

7月 26, 2011

メガソーラーブーム?

3.11以降、あれこれの理由からメガソーラー発電があちこちでニュースとなっているようです。だたし、この流れは実は結構以前から始まっていて、マスコミで取り上げられて目につき始めたのが、3.11以降であるというのが、当事者の意識ではないでしょうか?
例えば、国東半島のメガソーラーは、「九州メガソーラー株式会社」という組織が昨年(2010年)3月に発足して、10MWの「国東市メガソーラー発電所」の建設を発表していますし(2010年8月30日 大分県発表)、新潟県では、昭和シェル石油と共同で、2010年8月31日に1MWのメガソーラー発電を稼働開始しています
(北陸地方だと、北陸電力も管内4カ所に各1MWの発電所計節計画を、2009年5月27日に発表しています。)

(新潟雪国型メガソーラーの外観 空撮)

新潟雪国型メガソーラーの外観

 実は、これらのメガソーラーブームは、経産省の政策による「補助金」と電力買取を前提として成り立っているように思われます。
 (概要については、こちらの日刊工業新聞の記事をどうぞ

メガソーラーでどれだけの電気が作れるか?

メガソーラーについては、色々な報道発表が出ていますが、だいたい1MWの発電所で、100万kW時/年間 の発電が見込め、その発電量は300世帯の電力供給量に相当する。というのが共通の試算のようです。
と、数字に混乱していませんか?
ちょっと整理しましょう。

そもそも「メガソーラー」のいわれは、最大発電能力が1MW(いちめがわっと)ということです。
1M=1,000k(せんきろ)=1,000,000(ひゃくまん)
という単位に基づいて最大で、1,000,000W(ひゃくまんわっと)の発電能力があるということです。

次に、Wh(わっとじ)という単位は、1W(いちわっと)の電力を1時間発電したときに、1Wh(いちわっとじ)といい、発電「量」の単位です。
(余談ですが、SI単位系の趣旨からすると、Wの中には、案に「/s」(1秒当たり)という意味が含まれてますね。)

上記のように1MWの設備で、100万kWh/年 の発電量が見込まれるということは・・・

1,000,000kWh/365日 ⇒ 2,740kWh/日 ⇒ 1,000kW × 2.74時間

年間平均で、最大発電能力を毎日2.7時間持続できるということのようです。
ただし、最大発電能力というのは、ガンガンに日の照った真夏の真昼間の太陽光のときに取り出せる電力ですから、それ以外の季節や時間帯では、1MWを下回る発電しかありません。
ということで、メガソーラーの発電は短期(1日の間の変動)、長期(年間変動)の変動が非常に大きい、いわゆる「不安定」なものであることをよく理解する必要があります。

不安定で何が悪い!

上記のように、メガソーラーの発電量は変動が大きいと書くと、「安定供給できない」というネガティブな意見をおっしゃる方がいるようですが、それは、現代日本の世界でも稀な電力の安定供給を前提とした考えに基づいているのではないでしょうか?
「使いたいときに使いたいだけすぐ使える。」に慣れてしまうと、ちょっとした電力不足でも非常に不満(不安)を持ってしまいがちです。
でも、もっと身近なところで、自動車ってエンジンで発電していますがエンジン止めてもエアコン回るし、スターターも動くし・・・
そうです、蓄電すればいいんです。
現在の発電所は規模の経済で、大規模化したために蓄電できずリアルタイムで消費するしかありません。
そこで、発想を変えて、蓄電できるぐらいで発電する規模におさえれば、結構無理はないのではないでしょうか?

なお、蓄電できる電気は「直流」なんですが、通常の商用発電・送電している電気は「交流」です。
そして太陽光発電で直接取り出せる電気は「直流」なので、結構蓄電に向いていると個人的には思っています。

持続可能エネルギーとデータセンター

むつ小川原グリーンITパークでは、太陽光と同様の「持続可能エネルギー」である、風力発電を使ったエネルギーと蓄電設備を活用したデータセンターの構想を打ち出しています。もちろん風力発電だけでは無謀すぎるので、商用電力も取り入れて「トライブリット」での電源供給を前提としたデータセンターです。このようなデータセンターを発電所に併設することで、売電に頼ることなく(特高への昇圧や交流化の必要もなく)エネルギーを活用することが可能となるのではないでしょうか?

出所:むつ小川原グリーンITパーク推進協議会 パンフ

むつ小川原グリーンITパーク

メガソーラーは、ISOコンテナデータセンター何台分?

最後に、メガソーラーの活用例として、先の記事に書いた「ISOコンテナデータセンタ」を例にとって考えてみましょう。
実は、ISOコンテナDCは、「トライブリッド」を念頭に開発していて、メガソーラーを相性がいいんです。
ISOコンテナDCに省電力型のサーバーを詰め込んで巨大なストレージサービスを作った場合、20フィートで600台弱のサーバーを稼働させても、30kW~40kWで稼働させることが可能です。まあ、40kWの消費電力として計算してみましょう。なお、話を簡単にするため、蓄電設備は理想的に用意できるものとしてみます。

1日の消費電力: 40kW × 24(時間) = 960kWh
1年の消費電力: 960kWh × 365(日) = 350,400kWh

メガソーラーの年間供給電力: 1,000,000kWh

1,000,000kWh / 350,400 kWh ≒ 2.85 (台)

ということで、ざっと3台のISOコンテナDCを運用できることになります。

100万kWhを売電した場合、破格値の¥40/kWhで買ってもらったとしても、年間4000万円にしかなりません。
一方3台のISOコンテナDCがあれば、この価格以上の粗利を出すサービスって結構作れるものではないでしょうか?

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